片倉製糸
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語り手 : 高橋壮介 / 会場の伊東さん
壮介
それと、同時に、昔片倉(製糸場)ってありまして、煙突が…たぶん軍需工場か何かと思って機銃掃射…っていう機関銃ですね、それに遭って怪我した方にも私お話聞いた事あるんですけどね。子供の頃、片倉のボイラーマンしてた方がね、小指をこう怪我したって。そういう話は大人になって聞きましたけどね。そういう風にやはり戦争中は私達は、学校にろくろく行かなかった、ほとんど私達より上の年代の人達もたぶん此処にもいると思うんですけども、学徒動員ってね、軍事産業とかなんかにね、手伝わされたり、例えば片倉製糸工場も、あそこで落下傘作ってんだなぁんてね、小さい頃よくね、記憶にあったんだけど。
阿部
落下傘?
壮介
落下傘、製糸工場ですから、糸が出ますから。
阿部
それで落下傘を作ってたんですか。
壮介
そうそう。
会場・伊東さん(学徒動員で片倉で働いた)
落下傘の生糸なの。
壮介
生糸?あぁなるほど。落下傘じゃなく紐の糸の方だね、繭からね。そういうふうな、ま、生活してたわけです。ま、終戦後も片倉にも400人から300人ぐらいはざっといましたからね、女工さんたちが。
伊東さん
私達ほら、学徒勤労報国隊ていうんだけどね、旗立てて、昭和屋の所に集まって、イチ、ニィ、イチ、ニィって行ったんだでば。